昨夜9時から「NHKスペシャル」で「灼熱アジア 第1回 タイ”脱日入亜”日本企業の試練」という番組を見ました。

中国、韓国、さらにはインドとFTA(自由貿易協定)を結び関税のない巨大経済圏へと変貌するASEAN諸国にあってその最大の生産拠点であるタイの現状を取り上げた番組でした。

そのなかで一番脅威に感じたのが、昨年タイ最大の自動車部品メーカーであるサミット社が日本の大手自動車用金型メーカー「オギハラ」の筆頭株主になったことでした。

タイのサッミットグループは華僑系でタイ最大の財閥ですが先代の社長が広東省から15歳の時にタイに来て自動車のシート工場にワーカーとして入ったのが始まりらしいです。

8人の50代前後のオギハラの技術者がタイに呼ばれ、タイ人と一緒に自動車の外装金型製作に挑戦している姿と、創業者の息子で30代の副社長が日本のオギハラはリストラが必要で、不採算部門は中国に売ってしまうといわれていたのが印象的でした。

モノ作り大国日本の圧倒的な優位性はくずれ、アジアにおける生産ネットワークの中で優秀な歯車の一員としてしか生き残れなくなってきたかも知れません

でも機械加工オリンピックで1位になったのはタイ人でした。

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