河内長野の企業訪問

大阪溶接協会の優良企業見学親睦会に参加しました。

訪問先は河内長野にある㈱広栄社と西條合資会社です。

㈱広栄社は大正六年創業の「つまようじ」の会社で現在の社長は３代目です。

以前は河内長野の地場産業として爪楊枝生産量は日本一でしたが、中国で生産されるようになり、現在では斜陽産業になっています。

しかし、産官学連携で先端が三角形の「歯間ようじドクターピック」を開発したり、歯ぐきのマッサージブラシ、舌についた汚れを安全に取り除くタンクリーナー、歯の着色汚れを落とすピーリングスポンジなど新しい製品開発にも取り組まれています。

併設する「つまようじ資料室」ではつまようじの起源・歴史・文化のことを詳しく説明頂き、歯のケアが健康にとって大変重要だということが良くわかりました。

http://www.cleardent.co.jp/

西條合資会社は創醸享保三年（1718年）から約２９０年続いている酒造メーカーで「天野酒」という大阪の地酒を造られています。

日本人の酒離れから河内長野に４軒あった酒造メーカーも今は１社だけになっています。

太閤秀吉はこの「天野酒」を愛で、度々使者を派遣して買い求め、良酒醸造に専念することを命じた朱印状も下付しています。

現在では清酒で漬け込んだ梅酒やゆず果汁を加えたリキュール、超甘口の「僧房酒」を古式製法で復刻したり新しいことにもチャレンジされています。

http://www.amanosake.com/

この４月には産学連携で開発したピンク色のお酒も出来上がります。

需要が激減する中で、色々なことに挑戦され勝ち組に残っている２社は、我々不況にさらされている中小企業にとっては大変参考になるものがあります。